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モチベーション維持の方法
社員を巻き込む"誰いつメモ"
具体的に整理・整頓・清掃を進めるうえで、社員一人ひとりのモチベーション維持につながったのが、誰いつメモの取り組みでした。
誰いつメモとは
誰いつメモとは、「誰が、いつまでに、なに(改善内容)をやります」と記す提案書です。それを行うことでどんな効果があるのかも書き出します。
思いついたときに書いて誰いつメモボックスに入れておきます。レストランや小売店などにある意見ボックスと同じような仕組みです。
ちなみに「誰」というのは書いた本人になります。「他人になにかやらせる」というものではないので、注意してください。そんなものを社長が書き出したら、社員は逃げ出してしまいます。「自分がいつまでにこれをやります」という宣言書なのです。社員としても自分でいったからには、やるしかありません。
誰いつメモ 雛型のダウンロード
成果を"見える化"して、やる気を持続
改善活動とその成果を"見える化"して、社員全員で共有しましょう。
提案件数のグラフ化
改善活動も、漫然とやるのではダメです。どのように改善し、いかに変わったかを社員全員がしっかり認識出来るようにすることで、5S活動に対するモチベーションがアップします。その結果、大きな成果を上げられるようになるのです。
弊社では、社員それぞれの誰いつメモの提案件数を集計し、グラフ化して貼り出しました。1万件を達成するには1人あたり月に何件出せばいいのかを計算して、目標ラインとして明記します。そこに到達するには、あとどれくらい誰いつメモを書かなくてはいけないか、個々人が意識できるようにしました。
こうしてグラフ化してみると、誰がどれだけ出しているか、さらには全社的な改善の進み具合も一目瞭然です。これは改善に向けて率先して行動する環境づくりの一環として行いました。
改善前・後の写真
また、改善活動を行う際には、必ず改善前の様子を写真に収めます。そして、改善後と比較して張り出しておきます。このように改善前と改善後を比較できるよう、"見える化"しておくことも大切です。
人は環境が整うと、すぐに前の状態を忘れてしまいます。改善前の状態を目に見えるよう残しておくことで、「こんなに変わったのだ」という新鮮な驚きが、常に社員の心に刻まれます。それが社員のやる気を維持させるのです。